カシミールの手仕事〜パシュミナとソズニ刺繍〜

いよいよ、明日から始まります。パシュミナの柔らかな肌触りに、美しい色とりどりの繊細な手刺繍の数々。

色々な貴重な手仕事が失われていく時代に、このような素晴らしい仕事をご紹介出来る事を、とても嬉しく思っています。

今回、カシミール地方を旅した写真家「田所瑞穂」さんの、カシミールの景色や手仕事の写真、ビデオなども、同時に展示させて頂きます。

刺繍は、古くは男性の手仕事でしたが、今では若い女性もされているそうです。大判のショールの総刺繍なら、一年、小さなサイズのストールでも半年はかかるそうです。簡単なものでも2ヶ月はかかるという、手間と時間がかかる繊細な仕事です。

一つ一つ違うとても細かな文様は、伝統的な文様をベースに無数の組み合わせからデザインされています。刺繍をどのような色調で仕上げるかは、デザインと一緒に決められて、刺繍職人に糸と一緒に渡されるそうでうが、その糸をどう組み合わせるかは、その職人のセンスに任されるそうです。まさに腕の見せどころ。

そんな個性あふれる刺繍のストールを、たくさんん中から、自分のセンスにあった一枚を見つけるのも楽しみですね。

貴重な手仕事も、様々な国際情勢に翻弄されつつあります。中国の国境と接するラダック地方は、最近の情勢からカシミヤ山羊も少なくなっているらしく、上質なカシミヤの原毛も確保が大変なようです。

素晴らしい手仕事に触れて頂き、それを身に着ける事で得られる内なる豊かさは、最高の贅沢ではないでしょうか? ストールとして、インテリアとして、暮らしの中に取り入れて頂けましたら幸いです。

ご来場をお待ち致しております。

次回は、さらに希少性の高い「カニ織」についてお伝え致します。