草の布 矢谷左知子

2003.3.21.fri ~ 3.30.sun.

矢谷さんは自生する蔦や苧麻を自ら刈り取り、
その草の繊維を織っている。
しなやかな作品からは野生の草など想像もできないが、
穏やか でゆったりとした空気と共に、どこか力強さを感じる。
静かな語り口の矢谷さんが作品と重なって見える。
それは根気のいる作業を通して、
自然界の大きなリズムや力を彼女自身が受けているからだろう。
安心感が心地よい響きとなって伝わってきた。

野生の草が持つ静かな力を是非ご覧下さい。

作家在廊日 21(金)/22(土)

「春分」 野生の蔦