「江間 廣」陶展始まりました。


もう、気が付けば10月。なんだか9月はどこにいってしまったんでしょう?って言うくらい、いつの間にか終わっていた感じがします。残暑が厳しかったけれど、急に冷え込んだせいで、山の上では紅葉も始まりました。今年は奇麗な紅葉が見られそうです。良かった〜。

さて、江間さんの器の紹介です。赤松だけで11日間焼成した器や花入れは、炎や灰を被り、様々な景色を見せてくれています。いつもご自宅にお訪ねすると、奥様がお菓子やお料理を、ご主人の作品である器に盛り、出して下さいます。日々使い込まれた器のなんと色艶の良い事。そしてまろやかな肌合いになって、手の中で優しく、思わずなでなでしたくなります。釉薬がかかっていない焼き物は敬遠されがちですが、長く使うとその良さが解ります。1000度以上の炎でしっかりと焼き締まった器は、堅牢で扱いも難しくはありません。お使いになる前に、お湯や水に入れ、濡らしてからお使い頂けば、いつまでもきれいにお使い頂けます。(これは粉引きの器でも同じですね) 重みのある器は、いつものお料理を少しあらたまったものにしてくれます。和食に限らず、オードブル等を載せても素敵です。

また、花入れは、野の花が本当に素敵に映えます。水持ちもいいので、さりげなく一輪挿しておくと、ずぼらな私でも大丈夫。色づき始めた葉や、枯れ葉等も、素敵に見せてくれます。

これから美味しい季節、食卓を少し重厚にして、贅沢な時間を味わってみては如何でしょう? 是非一度、お試し下さい。

 

 

本日は栗羊羹。鮮やかな練りきりでも美しいですよね。

拡大して見たら良くお分かり頂けるかなと思いますが、左の羊羹を載せてあるものは濡らしてあります。右は乾いたまま。使い込むと左側のような艶が出て来ます。

こちらは長皿です。柿とぶどうを載せました。(柿らしくない色ですが・・・) やはりこちらも濡らしてあります。下のお皿は乾いたままの状態。違いが良くわかりますね。

 

 会期中の様子