有永浩太さんの工房を訪ねました。

1125日より始まります有永浩太さんの展示会の前に、石川県能登島にある有永さんの工房をお訪ねしました。

新幹線が開通して北陸が近くなりましたが、工房のある七尾市能登島までは、金沢から特急とバスを乗り継いで、松本から約5時間の旅となりました。

ようやく着いた工房は、素敵なレストランかとみまがうほどに、木々に囲まれてしっとりと佇んでいました。(実際間違えて来る人がいるそうです) 麻の暖簾をくぐると、左右に開け広げられた大きな窓から、爽やかな風が流れていました。

昨年工房を新しくされた有永さん。自分の思い通りの作品を作るためにと、窯屋さんと相談しながら製作したというオリジナルの窯。既成の窯ではなく、動きやすく効率良く仕事をするために新しものを作り、その他にも自分の製作に合わせて工夫された道具が並んでいます。お話を伺うにつれ、すっきりと整えられた工房は有永さんの思考そのものだと言うことを実感しました。

そしてまた、有永さんの代表作である「ガーゼシリーズ」の材料となるものを見せていただき、どれだけの時間と手間をかけて生まれてくるのかと、改めて感動!!!

有永さんの頭の中にはたくさんの引き出しと緻密な設計図があり、数々の器がその手を通して生まれてきます。面白いようにスルスルと形になっていく様を想像し、とても楽しくなってしまいました。

たくさんの器と展示会で再会することを楽しみに、工房を後にしました。